>>1 報道されたアラスカ産原油だが、原油の質で言うと比重(API)は中東が概ね26程度に対して
アラスカ産は31と、より軽く(軽質)硫黄分も少なく、つまりは質が良い。
輸送のリードタイムも中東が(戦乱や紛争など何もない時で)約20日に対してアラスカは12日。
良い事尽くめなんだが、問題はアラスカ産はアメリカ国内で消費されていて国外(日本)へ回す
余裕がない。日本に輸出するとなると増産する必要があり増産する為には掘削など大きな投資が必要。
もひとつは原油の95%を中東産に依存している日本は精油設備も中東産に最適化されている。
南米産などのAPIの低い原油向けに改編するのではなくAPIが高い方に改編するので楽と言えば楽なんだが
日本国内津々浦々の製油所は「ほぼ中東産原油が精油できれば良い」という状況から軽質油用製油所との
混在状態になってしまう。これは石油元売りからすれば設備投資もさることながら効率が悪くなる。
ただ、中東依存度を下げる、ひいては
>>1-3が挙げているような事態を回避するに現実的な方策とは言える。
逆に言えば
>>1-3のような事にはならない。
あとは、イスラエルは最近になってサウジやオマーンやUAEと国交を樹立したり雪解けのベクトルだが
なにせ第一次から第4次の中東戦争では「アラブと戦争状態」だった国。
アラブとは戦争状態でイラン(ペルシャ)とも犬猿の仲なイスラエルは原油をどこから調達していたのか?
答えはアゼルバイジャンでアゼルバイジャンは豊富な原油を有し、そこからパイプラインでトルコに行き
トルコ経由でイスラエルに原油が供給されていた(いる)
で、アゼルバイジャンだけではなくトルクメニスタンなども豊富な原油と天然ガスを有していて天然ガスに
関しては(埋蔵量ではなく)世界第4位のシェアを持っている(ほとんどは中国が買っている)
等々、手(方策)がないわけではない。幸いなことに暫く平和が続いたから胡坐をかいていただけなので
今後は調達先の多様化は一気呵成に進むと思われる。
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