もひとつ、話というより調査なんだけど
2020年までの複数年にイギリス、オランダ、ベルギーの社会心理学者のチームが主にヨーロッパで行った調査で
ヨーロッパで、差別の被害者になりやすい様々な対象──イスラム教徒、西欧に暮らすトルコ系住民、ロマ(ジプシー)
貧しい、太っている、目や体が不自由、低学歴といった項目について調べた。
すると、教育水準の低い低学歴者が最も差別下に置かれていることがわかった。
同様の調査をアメリカで行った結果はアフリカ系アメリカ人、スパニッシュ、アジア系、労働者階級、貧しい、太っている
低学歴といったリストの中でアメリカ人の回答者もまた、学歴の低い低学歴者を最下位にした。
また、驚くべき結果として
低学歴者に不利なこうした評価は、エリートだけのものではなく学歴の低い回答者自身が低学歴者を否定しているという事。
「低学歴者が自身に押しつけられた否定的な属性に反抗しているという形跡は見られない」。
それどころか、彼らはこうした不利な評価を「内面化しているようにすら思える」し、
「低学歴者は自身によってさえ、自らの状況に責任があり、非難に値すると見なしている」という点。
当該の調査が日本で行われた形跡はないが、少なくとも欧米に於いては上記の結果となり、それをして
「学歴偏重主義は容認されている最後の偏見」だと結論付けている。
人種差別も性差差別も良くないよねぇ。。。でも学歴差別は容認しているよ。というわけだ。
学歴や差別とは一旦離れるが、我が国に於いては「体罰」は社会的コンセンサスとして「良くないよねぇ」というのが
多数派であり潮流となっている。中には体罰は必要悪だ。という人もいるが社会的コンセンサスは上述の通り。
ここからはエビデンスに基づかない憶測ではあるが恐らくわが国でも「学歴偏重主義は容認されている最後の偏見」だろうと思うし
それが社会的な趨勢であるとも思う。
信憑性の高いチームによる信憑性の高い論文として日本国内の一部(有体に言えば井の中の蛙)教育者からは落胆の声さえ
聞こえた一部で話題になった話だよ。なぜ?落胆したかって?「日本の学歴偏重は異常」と言えなくなったから。
さて、どうなんだろうね? 日本というより大方の世界的なベクトルとして学歴偏重主義があり、それに抗うか?否か?
という事になるのだろうねぇ・・正に「悪法も亦法なり」の局面だ。
>>30 逆に低学歴者なら衰退させなかったという証左はあるの?
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