死は自己超克の完遂である


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001 2020/01/08(水) 22:03:18 ID:i7mDfT6m5A
受身も取れないほど高い所から飛び降りるのでも、
難病を患うほど暴飲暴食などの不摂生を繰り返すのでも、
体細胞の限界を来たすほど長生きをするのでも、なんでも、
己れの限界を致命的に超えた瞬間に、人は死ぬ。

死とは、限りある命、制約の塊としての己れから解き放たれる機縁のことであり、
無限の可能性、絶対的な普遍性への永久なる没入であり、回帰の時である。

しかれば、生きてるうちにも飽くなき向上心を抱き続ける超人志向の人間にとっては、
自己超克の完遂の時である死ほど殊勝なことも他にないと言える。一方で、
学校の卒業なり資格の取得なり、就職なり結婚なり出産なり定年退職なりの、
なんらかの節目と共に己が成長を見限り、後は惰性の余生を貪ろうとするような
精神的後退者にとっては、死が不本意な自己超克を強いられる苦しみとなる。

だからこそ、人間いついかなる時も、死ぬまで向上心を捨てるべきではないとも言える。
それが、死を無明の闇として恐れ苦しまないでいられる、唯一の健全な手段なのだから。

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