たとえば神職の巫女は女性限定だ。これを「男性差別だ!男性も巫女になることを認めろ!」と言うのはどうだろうか。
女子高に男子が願書を出し、性別を理由に入学を(というか入試自体を)拒否されて「性差別だ!今の時代にそぐわない!撤廃しろ!」と言うのはどうだろうか。
差別じゃない。区別なんだよ。
そういうものなんだ。そう決めているだけなんだよ。
「男子槍投げ」の競技に女性が出てはいけない。
同様に、「女子砲丸投げ」の競技に男性が出てはいけない。
当然だが、それぞれのロッカールームに別性の人間は入れない。
伊勢の神宮の本殿には皇族でも入れない。当代の天皇しか入れない。
これを、「文化の独占だ!一般人でも入れるようにしろ!」とは言わないだろう。
だが仮定の話としてこれが「一般人でも入れます」としたとしよう。
そうすると、その時点で「天皇しか入れない伊勢の神宮の本殿」ではなくなるわけだ。
見たかった文化は、一般人が入れるようになった時点で消滅している。
大相撲も同じで、「女性が土俵に上がってもOK」「女性力士もOK」とすることは可能だ。
可能だが、その時点でそれまでの「大相撲」ではなくなるという事に他ならない。
旧来の文化や精神性など崩壊して構わない。自分が見られれば文化が変わっても全然痛痒を感じない、という人だけがこのような物言いになる。
他人の価値観、尊厳、文化を尊重しない人を、好ましくは思わない。
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