風俗嬢の人生を考える 僕らお世話になりっぱなし
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社会にぜひ必要なサービス労働を提供してくれているのは事実。
男ならたいてい誰もがお世話になる。
夜間飲酒など労働条件が健康的でなく、男の我がままを聞かされる
心理的な負担も大きいはずだ。
職場のしがらみと闇社会の影。生活が安定せず、老後の保障も手薄だ。
循環型の福祉社会を目指そうとする日本の将来において、
彼女たちに犠牲を強いたままに放置することは許されない。
男ならたいてい誰もがお世話になる。
夜間飲酒など労働条件が健康的でなく、男の我がままを聞かされる
心理的な負担も大きいはずだ。
職場のしがらみと闇社会の影。生活が安定せず、老後の保障も手薄だ。
循環型の福祉社会を目指そうとする日本の将来において、
彼女たちに犠牲を強いたままに放置することは許されない。
嬢が注文を受け容れてくれると客は嬉しい。癒される。 男の我がままを聞いてやって癒しを与えることに
嬢が自分の役割りを見出すという場合もあるだろう。
もしかしたら仕事の中に出会いや成長があるのかもしれない。
しかし、働けば働くほど健康を害し、心も傷つく。
労働が生活の質を上げることに結び付いていない。
自分の暮らしのためなのに「疎外」がそこにはあるのだ。
著者・牧瀬茜さんは船橋若松劇場所属のストリップ舞姫。 ストリップ業界に入ったことを父親に認めてもらった経緯について
「WEBスナイパー」の「舞姫爛漫」にある聞き取り記事で知りました。
ぜひご参照ください。
本の中では、人に優しく尽くそうとする性格から風俗嬢になった、
という筋になっています。
この筋は異論反論を招くものでしょう。美化しすぎといえる。
著者は父親が「いい仕事だから」と認めてくれる環境に居ます。
美しいステージを拝見したこともあります。
批判はなるべくしたくないのです。
一般家庭の娘を風俗業界へ導く意図もない。
しかしこの本は参考資料としての価値は小さいと思います。
お姉さんたちの自分なりの「幸福」についての考えを、僕らに読める形で表現してほしい。 僕ら、興味もあるし、知っておく必要がある。
「関係ない」では済まされないと感じている。
ネットの匿名性が発言の自由を守っているはず。
（経歴） ストリップ舞姫には現／元AV嬢も多く、楽屋生活において
同僚の舞姫との間に垣根や溝はありません。
ステージデビューまでの経歴を見ると、デリヘル嬢、キャバクラ嬢、
介護職、保育士、学生、など多様。
（副業）
劇場の仕事は出演予定が必ずしも順調に入るとは限りません。
（基本、１０日間を「週」と呼び、１個所の劇場で１週の勤務です）
コース（出演予定）が不安定な事に悩みながらの暮らしです。
オフの期間の副業として風俗関係の仕事もしているそうです。
ソープランドに名義貸ししている例も聞きました。
この教材本の記述は一見もっともらしい。 「いうまでもなく、女のからだは男が楽しむための道具ではありません。
このように、お金をとおして、男が女のからだを買うこと（買春）は
人間としてゆるされない行為です」
皆さんはどう思われますか？
西日本のある地方都市の風俗情報誌の付録「デリヘル嬢名鑑」より。 数年前の資料だが、44店舗のデリヘル嬢768名を収録。
約96％にあたる739名については「できるサービス」の一覧表が載っている。
「指入れ」OK99.9% NGは1名のみ
「Dキス」OK98%
「全身リップ」OK100%
「生フェラ」OK100%
「口内発射」OK99.9% NGは1名のみ
「69」OK98%
「アナル舐め」NG69% OK31%
「AF」NG91% OK9%
「素股」OK99%
「顔射」NG88%
「オナニー」OK71%
「ローション」OK95%
性風俗産業の市場規模調査の基本的な資料は「レジャー白書」であるが、 5000円超の価格のため購入できない。
2007年7月に出た本（画像左側）にあるデータがネットに紹介されている。
市場全体：5兆6884億円
ソープランド：9819億円
キャバクラ：9900億円
ヘルス・イメクラ：6708億円
ピンサロ：6457億円
デリヘル：2兆4000億円 （全体の半分弱）
1999年、風営法改正（店舗型風俗への規制強化）
→デリヘル急増、全国に1万5000軒ほどある。
2007年3月、アムステルダムの性風俗店街に 建立された性労働者像"Belle"
銘文に曰く、
"Respect sex workers all over the world."
「世界中の性労働者たちを尊敬せよ」
サラリーマンと同じように、 労働基準監督機関の調査を入れ、都道府県別最低賃金基準を適用し、
厚生年金か国民年金への加入を保障され、労働災害は適切に救済され、
職場の福利厚生について雇用時に虚偽なく提示される、等々を求む。
一般の勤労者が組合（ユニオン）などを結成して いるように、風俗嬢も団結することはできるだろう。
日本では風俗業界の労働運動の歴史はまだ浅い。
客は味方として頼り甲斐がない。
けっして団結しないからだ。
客の中に何か具体的な助力をできる者が現れたら、
それはもはや「客」の域を離れている。
連帯するとしたら勤労者の運動組織だが、
そこは政治屋やカルトの草刈り場。
共産党なども一種のカルトである。
身体を売る（売春）≒労働力を売る（賃労働） 人生の一部を売りに出す（自分のための時間ではなくなる）→疎外
労働力の交換価値にも市場原理が働く。（労働市場）
労働運動の手段＝ストライキ、サボタージュ、その他、団結権行使。
昔、こんな詩を書いた高校生があったそうな。 おめでたいにも程がある。客を選べるわけないのに。
あたしが娼婦になったら
いちばん最初のお客はゆきぐにのたろうだ
あたしが娼婦になったら
あたしがいままで買いためた本をみんな古本屋に売り払って、
世界中で一番香りのいい石鹸を買おう
あたしが娼婦になったら
悲しみいっぱい背負ってきた人には、
翼をあげよう
あたしが娼婦になったら
たろうの匂いの残ったプライベートルームは、
いつもきれいにそうじして悪いけどだれもいれない
あたしが娼婦になったら
太陽の下で汗をながしながら
洗濯しよう
あたしが娼婦になったら
アンドロメダを腕輪にする呪文をおぼえよう （略）
（出典：寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」）
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