
・昔は、近所に恐い「カミナリおやじ」がいて、社会的な父性の役割、
つまりコミュニティのしつけ役を担っていた。
・「カミナリおやじ」が近隣の若者を叱りつけ、道徳心や公共性を欠いた
行動が正されていた。
・今はそんな「カミナリおやじ」もいなくなり、健全な若者が育たなくなった。
地域の青少年育成力が落ちた。
…世間ではこんな捉え方をすることが多く、「なるほどな」と納得する人も
いるかもしれません。
しかし、今となっては、「カミナリおやじ」とされた人々のなかには、
先の大戦で徴兵されて悲惨な従軍体験をしたために、PTSD(心的外傷後
ストレス症候群)を発症していた人が少なからずいたのではないかと
言われています。
芥川賞作家・平野啓一郎も次のようなエッセイを記しています。
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「適切な治療さえされないまま、放置されていた戦争によるPTSD患者の
感情の爆発を、『近所』の人たちは、背景も、それが病気であることも
知らないまま、何度となく、目撃していたであろう。
『カミナリおやじ』というのは、もちろん、性格的なものや社会風潮その他、
様々な要因があったろうし、アニメやドラマの登場人物が具体的に復員兵という
設定だったなどと言うつもりはない。
しかし、戦後ながらく語られていた『カミナリおやじ』という半ば神話化された
表象には、戦場のフラッシュバックに苦しみ続けた人々の存在があったのでは
ないかという気がしてならない。」
(『日本経済新聞』2017年4月16日付『カミナリおやじ』は誰?」より)
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というわけで、スレ主の言うとおり、些細なことでキレ散らかするヤツには、
やはり何らかの脳の障害があるのだと思われます。
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