職質から逃げるな。こんなの常識でしょう。

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職質から逃げるな。こんなの常識でしょう。でも逃げる。なぜ？若い頃ですが石神井駅を降りたところで職質を受けました。1964年頃、杉並切り裂き事件が起きていたんです。幼年者の男性器を切りつける事件です。警察は必死に犯人を追ってました。私、目をつけられたのね。日本版切り裂きジャック犯！

「名前と住所？」すらすら答えます。
「職業は？」これには躊躇しました。新劇の研究生は当時あまり快く思われていませんでした。渋ると傘にかかられます。「俳優の見習いです」「なんだって？本当か｣「確かめてください。食えないのでアルバイトしての帰りです」「…大変なんだ｣「はい」「そうか」

それから送っていってやるとなったのですが断りますと執拗に送ると言われました。夜道は物騒でありがたかったです。しかし、裏がありました。実際にその住所に住んでるかどうか確かめに来たのです。道すがら世間話をするんですがずいぶん打ち解けました。アパートの玄関まで来ると「がんばれよ」と。

「はい。ありがとうございます」と言って別れたんですが、犯人が逮捕される12月まで張り込みは続いてました。石神井駅で刑事さんに会うと黙礼して通り過ぎました。後のことですが、初めてテレビ映画に出た時、練馬署に連絡をしました。刑事犬カールで犯人役でした。何にも言ってくれませんでした。

〈リプ〉夫婦で読んで大笑いしました

面白いですか？　悲劇ですよ。笑笑

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森野「真面目にそんなこと考えてるの？ だって私達ガチレズなのよ？ふふふ」

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