女が男に対して「優しさ」を求めるのも、本当はストレス耐性の低さ故のことである。
しかし、「ストレスですぐヒステリーになるような心の弱い生き物だから」
という理由が前面に押し出されると、「女ってのは総じてダメ人間なんだ」
ということになってしまうから、そこまで断定されたくはない。
それで「女だから」とかいった漠然とした理由にとどめたまま、
男に対して闇雲な優しさを強要することとなる。
しかし、女が優しくされたい本当の理由がわからないものだから、
男もラーメン屋巡りみたいな、自分がされて嬉しい優遇をとりあえず試みてみる。
それは、だいたい女にとってはストレスが溜まるような待遇になるものだから、
「女心がわからないガサツな男」として、不評を被ることとなる。
それでも、あくまで「心の弱さ」という真因を知らぬまま、
女が喜ぶような優しさを提供するためには結局、女の言うことに
逐一丹念に聞き従う、奴隷の如きあり方に徹することのみが最善となる。
心の弱さ故にダメ人間としての烙印を捺されることを拒みながら、
人に優しくされることをも欲するような女と付き合えるのは、
奴隷か飼い犬同然の男だけである。
優遇を望まない代わりにストレスでヒステリーを募らせる場合にもまた、
鬼婆が相手でも欲情するような悪趣味な男しかやって来ない。
ダメ人間であること自体は認めてへりくだり、
代わりにストレスをかけない待遇に専念される場合にのみ、
それなり以上の男が己が伴侶となることもあるであろう。
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