日本で、一般的に「文化人」と呼ばれているような連中が
いかにも薄っぺらい人種ばかりで占められているのも、
命をかけて創作に励むような本物の文化的素質の持ち主が、
みんな漫画アニメの方面に没入してしまっているからである。
漱石や芥川や三島なみに命を削って活動に取り組んでいるような文化人が、
文壇や論壇ではなく、漫画家界隈やコミケ界隈にこそ今でもいる。
(実際に過労で早逝しているような人間も無数にいる)
どうしてそんな体たらくであらねばならないのかを説明しようにも、
あまりにも多くの複合要因があるために一言二言で論破はできないが、
一番の原因は、高尚な文化性を理解できる消費者があまりにも減り過ぎたことである。
漫画アニメなんてあくまでサブカルでしかなく、体育会系のためのスポーツや、
陽キャのためのお笑いバラエティのほうがメインカルチャー扱いされているからには、
知性を損ねる低俗化の元凶となって来たのもあくまで「メイン」のほうと見るべき。
文学ですら、本来は「経史子集」の序列の中の「集」に相当する低劣なもの。
その文学すらもが、より低俗化しなければ需要先を失うという現代社会の実相。
人間の知性の底の低さを侮ることなく、神妙な改善に取り組んで行くべきだといえる。
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