「浮浪者同然」といったが、ベドウィンも別に臭くはなかった。
40度を超える高温でも乾燥してるから、汗が発酵しない。
それに加えて、ムスリムの重要な嗜みとして「沐浴」があるから、
極めて水資源に乏しい砂漠地帯にもかかわらず、シャワーぐらいはよく浴びる。
(日本みたいな広い湯船に浸かる文化はさすがになかったが)
近年のシリアの一般家庭でも、屋上によく見える赤い貯水タンクが常備されていて、
決して一定量以上の水を欠かさないようにする配慮が凝らされていた。
日本の瀬戸内地方とかも多少はそうだが、水資源に乏しい地域は基本、水質が悪い。
そのため、ただ石鹸が肌を傷めないようにするだけでなく、
真水で身体を洗う以上にも肌をいたわるように作られたのが、
たとえばシリアのアレッポの石鹸である。
毎日風呂に入ることに抵抗感のあるような人間は大体、
体の洗いすぎで肌を傷めて忌避感を抱いてたりするものだから、
一度シリアの石鹸などで毎日入ってみて、それでも毎日まで
入るのは嫌かどうかを考えてみるのも一興というものだな!
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